
- 20世紀の戦争を理解するために必要な視点は“空”にあった 航空機の軍事利用は1914年に勃発した第一次世界大戦にはじまり、戦間期を通じて発展を遂げた軍用機と航空戦術は、続く第二次世界大戦において戦局を決定的に左右することとなった。本書はそんな第一次大戦~第二次大戦期における注目すべき航空戦について検証を加えていくものである。第三四三海軍航空隊やリヒトホーフェンと言った著名な部隊・人物の戦歴から、日本本土防空戦やバトル・オブ・ブリテンなどよく知られた戦闘について「なぜその結果にいたったのか?」を丁寧な資料精査を基に解説。またインパール作戦やノルマンディ上陸作戦などこれまで「航空」の視点から語られることのなかった戦闘についても、新たな着眼点からその真相を明らかにしていく。
・空では勝利したはずのノモンハン事件で日本陸軍はなぜ敗北したのか?
・インパール作戦失敗の真の要因は「補給の軽視」ではなかった!
・「かくも少数」ではなかったバトル・オブ・ブリテンの英戦闘機隊 ・ノルマンディの空は連合軍のものではなかった!
・零戦搭乗員を育てた「第十二航空隊」とは?
・技術力だけでは説明できない日本本土防空戦の敗因 ・日本陸軍航空隊は「空軍」たりえたか?
・沈頭鋲を巡るアメリカ航空界の迷走 ・組織管理者としての“レッドバロン”もう一つの顔 ――新視点から語られる航空戦の真実