出版社の皆様へ

ジャンル一覧

  • 総合案内
  • ご利用の流れ

  • Share | Yahoo!ブックマークに登録

麻井宇介 著作選

麻井宇介 著作選

麻井宇介

出版社:
イカロス出版
判型:
四六判
ページ数:
784ページ
発行日:
2018/10/27 

印刷した本を購入希望の方はこちら!




◎麻井宇介の代表作が上製・愛蔵版で甦った!

麻井宇介を語らずして、日本のワインは語れません。
「桔梗ヶ原メルロー」を生み、日本ワインを世界の舞台に引き上げた麻井宇介氏(本名・浅井昭吾)は、 日本ワインの栽培・醸造技術の向上に大きく貢献し、社内外の後進の造り手の育成に熱心に取り組みました。
麻井氏の志と哲学を受け継いだつくり手たちにより、日本ワインのレベルは飛躍的に向上していきます。
今日の日本ワイン隆盛の時代は、そうして訪れたのです。

希代の醸造技術者であると同時に著述家・研究者でもあった麻井氏は膨大な著作を残しましたが、 いずれも絶版になっていました。
本書では各出版元・再出版元、著作権継承者のご親族から版権譲渡にご快諾を頂き、 これからの日本ワインを担っていく人にも読み継がれるべき4作品を選んで収録。 まだ読んだことがない若い方にも、すでに読んだことのある方にも大切に座右に置いて頂けるよう、重厚な上製・愛蔵版に仕上げました。

さらに本書は、麻井宇介氏の業績やお人柄を知ることができる、独自の記事を加えました。
「日本ワインのレジェンド=麻井宇介(浅井昭吾)」をトータルに理解できる唯一無二の決定版です。


【本書に収録した麻井宇介氏の著作】



◎『比較ワイン文化考ー教養としての酒学』
1970年代半ば、フランス、ドイツの新しいワインづくりの潮流に触れ、醸造技術者として衝撃を受けた麻井氏が、
ワインを比較文化の視点でとらえた初期の代表作。洞察の深さに圧倒される名著です。(原書刊行:1981年)



◎『ワインづくりの四季ー勝沼ブドウ郷通信』
欧州系品種を垣根栽培する「城の平試験農場」の1年7カ月(1989年1月~1990年11月)を実況しながら、
内容は栽培の技法やワインづくり、農業の現実にまで広範囲に及びます。勝沼という産地の姿がリアルに伝わってきます。(原書刊行:1992年)



◎『ワインづくりの思想ー銘醸地神話を超えて』
比較ワイン文化考と対を成す晩年の代表作。NZの「プロヴィダンス」に出会った麻井氏は、
銘醸地は運命的に決まっているものではなく、人間がつくり出すものだと確信を得ます。
ワインづくりの思想を伝えるために書かれた本書を貫くのは、次世代を担う人に向けた「志を高く持て」という熱いエール。
そのエールは今も輝きを失わず、人生をワインに捧げた麻井氏の凄みが伝わってきます。(原書発刊:2001年)



◎『対論集 「酒」をどう見るか』
酒文化にも造詣の深い文化人類学者、石毛直道、吉田集而、高田公理の3氏をゲストに迎え、20世紀の「酒の状況」と「飲酒の情景」について語り合います。
麻井氏の声を近くで聞いているように読んで頂けます。(原書発刊:2001年)





【麻井宇介氏についての独自原稿】



◎カラー口絵
ウイスキーをつくっていた頃の麻井氏、勝沼ワイナリーでの麻井氏、シュヴァリエ・ド・タートヴァンの叙任の際のご家族とのカット、
海外の産地で熱心に写真を撮る麻井氏、プロヴィダンスで仕込みの作業をする麻井氏。さまざまなシーンの麻井氏の写真で8ページのグラビアを構成しています。



◎「〈酒造技術者〉浅井昭吾と〈著述家〉麻井宇介の足跡と業績」
酒造技術者としての浅井昭吾氏、そして著述家としての麻井宇介氏の業績を、ワインジャーナリストの佐藤吉司氏が書き下ろしました。
よく知られていることから、一般には知られていないけれど知っておくべき重要なことまで、緻密な視点と分析でわかりやすくまとめてあります。
(年表「酒造技術者・浅井昭吾/著述家・麻井宇介の足跡」つき)



◎「父の思い出」
麻井宇介氏のご長女・菊池香織氏にご寄稿頂きました。家族から見た麻井氏はどんな方だったのか? 
著作からは伺い知ることができない麻井氏のプライベートな素顔が伝わってきます。



【映画「ウスケボーイズ」で麻井宇介氏の注目度が急上昇!】



「ウスケボーイズ」監督の柿崎ゆうじ氏からも、本書は熱烈なご推薦を頂いています。
日本ワインの醸造や栽培に参入する人が急増している今こそ、過去を知り、
未来へのビジョンを持つために、若い方々に〈麻井宇介〉を読んで頂きたい。
以前読んだことがあっても、経験値や知識によって読み方が変わり、そのつど新たな発見があるはずです。
じっくり読めば、今のご自分にとっての「麻井語録」が心に刻まれるはずです。