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最大の脅威 CBRNに備えよ!

最大の脅威 CBRNに備えよ!

東京オリンピックでテロを防ぐために

濱田昌彦

出版社:
イカロス出版
判型:
四六判
ページ数:
410ページ
発売日:
2016/12/17 

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(内容紹介)
 地下鉄サリン事件、福島第一原子力発電所事故から、日本はそして世界は何を学んだか。
 2020年東京オリンピック・パラリンピックに日本のCBRNテロ対策は間に合うのか?
 日本でもっともCBRN(シーバーン)対策に精通する筆者(濱田昌彦・元陸自化学学校副校長)が、日本のCBRNE対応に警鐘を鳴らす。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで4年に迫り、テロの脅威が身近な今、消防・警察・自衛隊の連携強化と現場対応力が求められる。なかでも消防や警察、救急医療といった、何か起こった時に最先着するファーストレスポンダーの実践的な教育・訓練が急務となっている。

 本書では、CBRNの歴史から、CBRNの最新技術、除染の考え方、各国ミリタリーのCBRNE対策など、今後日本でのCBRNテロ対応に参考となる世界の事例や潮流を紹介。中でも、ブラジルのリオ・オリンピックのCBRNEテロ対策のキーマン・ブラジル軍カブラル大佐インタビューや、米国の化学テロ早期対処システム『プロテクト』、ボストンマラソン爆破テロ事件の対応・事例、シンガポールのSCDF(シンガポール市民防衛軍)などは、日本のCBRN関係者にとって参考になる事例だ。

 世界の主要国は、着実にCBRNテロ対策を進めている。それでは我が国、日本は? 世界で当たり前に実行されていることが、日本で行われている訳ではない。
 2020年に向け、我が国が世界から学ぶべきことは、とるべきCBRNテロ対策とは――。
 消防職員・自衛官・警察官・救急医療従事者はもちろん、自治体の危機管理担当者必携の書。


第1章 地下鉄サリン事件は止められなかったのか
第1節 テロ組織への抑止を考える
第2節 今なら何ができるのか、何をすべきなのか
第3節 地下鉄とTICs
第4節 サリンに勝つ食事

第2章 CBRNの歴史を振り返る
第1節 除染、NBC、CBRNそしてCBRNE
第2節 神経剤の歴史を振り返る~米国の試行錯誤を主体に~
第3節 英軍のサリン人体実験事故
第4節 アル・ファウの戦い~イラン・イラク戦争の化学戦の教訓~

第3章 ここまで進化している最新技術
第1節 運用から十数年、米国「プロテクト」の進化
第2節 空からサリンを見てみよう
第3節 判断支援ツールで世の中が変わる
第4節 MOFがCBRN防護を変える~サリンを防ぐ金属有機構造体~
第5節 3DプリンタはCBRNを変えるか?~ロボット技術との融合が未来を拓く
第6節 下着で勝負だ! ~進化するCBRN対応下着の紹介
第7節 日本発の化学剤センサーは実現するか~電気抵抗の変化でサリンを検知

第4章 大規模イベントを見据えて
第1節 IS(イスラム国)と化学兵器
第2節 サダム・フセインのサリンは蘇るか~バンカー13とIS~
第3節 たかがイベント、されどイベント
第4節 目立たぬように、はしゃがぬように~英国警察の隠密評価手法に学ぶテロ対策の新潮流
第5節 CBRNの金メダルを目指して ブラジルはリオデジャネイロオリンピックにどう備えたか?
第6節 CBRNから見たボストンマラソン爆破テロ事件~あるFire Chief の回想~
第7節 目の前の被災者を助けたい~防火服とSCBA(空気呼吸器)でサリンの中へ~
第8節 ロンドンではどんなCBRN訓練がなされていたか~オリンピック準備のためのCBRN防護訓練の一例~
第9節 「考えうるテロ攻撃要領報告書」を読み

第5章 除染を考える
第1節 5分以内に脱衣せよ~有毒化学剤への衣服の効果の研究~
第2節 大量市民の除染をどうするか
第3節 除染される側の心理~被災市民との一体感醸成が除染の成否を左右する~
第4節 見えない汚染を見てみたい
~スプレーとレーザーが除染を変える
第5節 消防とコーティングの未来
~福島での経験を契機として
第6節 ロングアイランドの夜明け
~CBRNe Convergence 2014に見るCBRN防護の最前線

第6章 ミリタリーの視点から
第1節 福島原発事故と自衛隊
~知られざる化学科の実像
第2節 福島第二原発の大型モーターと増田所長
第3節 CBRN防護から見たペンタゴン
~重要施設防護はこのままでよいのか
第4節 消防、警察との連携に生き残りをかけるCBRN部隊~オランダ軍CBRNセンターの選択
第5節 軍用マスクのトレンドを読む~カナダの試みを参照しつつ
第6節 化学戦からみた湾岸戦争~知られざる米陸軍化学科の戦い
第7節 生物兵器の役割の変遷~核と化学の狭間で

第7章 CBRNを巡る多様なトピックス
第1節 ホソクビゴミムシ、バイナリー、そしてシリア
第2節 一般市民とともに~CBRNEで先を行くシンガポール
第3節 ファーストレスポンダーと市民のためのCDP~CBRN訓練施設を考える
第4節 バイオセンサーの虚像と実像
第5節 熱中症を考える~判断力低下と重大事故を防止するために
第6節 DNDO(Domestic Nuclear Detection Office)とは?
~核テロ対処に本気なアメリカ
第7節 あるマスクメーカーの戦い2011
第8節 硫黄島の化学兵器検知器~その謎に迫る