- 古今東西、ダメ旅客機のオンパレード!
過酷な旅客機ビジネスに敗れた、残念な旅客機にも言い分がある
旅客機開発の失敗は、すべての巨額ビジネスの成否の教訓となる
迷走しているうちに実大模型で終わってしまった・・。
完全に商機を逃した・・。
もともと需要がなかった・・。
実は欠陥機だった・・。
国家が崩壊してしまった・・。
この本は、そんな旅客機たちへのレクイエムである。
帆足孝治 阿施光南 山下白洋 共著
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- 残念な旅客機たち
その1
ドルニエの超大作は、航空史に残る悲喜劇の主人公に
ドルニエDoX(ドイツ)
DORNIER DoX
その2
一瞬で時代遅れとなってしまった、木と鉄と布の巨人機
フォッカーF.36/F.22(オランダ)
FOKKER F.XXXVI/F.XXⅡ
その3
爆撃機の血が騒いだ荒くれ旅客機、波乱の生涯
アブロ・テューダー(英国)
AVRO TUDOR
その4
重爆のコンベアにボロ負けした、飛行艇のマーチン
マーチン2-0-2/4-0-4(米国)
Martin 2-0-2/4-0-4
その5
ジェット旅客機時代を切り拓いた先駆者の、偉大な悲劇
デ・ハビランド DH106コメット(英国)
De Havilland DH106 COMET
その6
大西洋の空の覇者を狙った、超巨人旅客機の野望、潰える
ブリストル・ブラバゾン(英国)
BRISTOL BRABAZON
その7
大器が晩成したのは「定年退職」目前だった・・・
ブリストル・ブリタニア(英国)
BRISTOL BRITANNIA
その8
プロペラ大型旅客機のライバル同士、意地の頂上決戦は共倒れ
ダグラスDC-7C(米国)
DOUGLAS DC-7C
ロッキードL-1649(米国)
LOCKHEED L-1649
その9
急変した市場環境に葬られた、セスナ渾身のチャレンジ
セスナ620(米国)
CESSNA 620
その10
DC-3の後継を狙うも、破滅に向ってひた走る
アビエーション・トレーダースATL-90アカウンタント(英国)
AVIATION TRADERS ATL-90 ACCOUNTANT
その11
米国発、快速ターボプロップ旅客機、まさかの設計ミス
ロッキードL-188エレクトラ(米国)
LOCKHEED L-188 ELECTRA
その12
初期構想から4回も生まれ変わる。その迷いの道の果てには
ハンドレページ・ダートヘラルド(英国)
HANDLEYPAGE DART HERALD
その13
快速で差別化をねらうも、淡い夢となって消え去る
コンベア CV880/CV990(米国)
CONVAIR CV880/CV990
その14
設計図確定に4年、難産の末に、ゴールデン・タイムを逃がす
ビッカース・バンガード(英国)
VICKERS-ARMSTRONG VANGUARD
その15
一兎を追っている間にライバルは地平線の彼方に・・・。
ホーカーシドレー・トライデント(英国)
HAWKER SIDDELEY TRIDENT
その16
凡庸に見えて非凡な兄、さてその弟はといえば・・・
ブリテン・ノーマン
BN-2A MkⅢトライランダー(英国)
BRITTEN-NORMAN BN-2A MkⅢ TRISLANDER
その17
二転三転、ついに消滅した米国発、超音速旅客機
ボーイング2707(米国)
BOEING 2707
その18
個性的すぎて、12機で終わった「戦闘機風味」の旅客機
ダッソー メルキュール(フランス)
DASSAULT MERCURE
その19
時代の乱気流に翻弄された、独創のローカル・ジェット機
VFW-Fokker614(西ドイツ)
その20
価格も維持費も高過ぎた、ぜいたくSTOL機のいばら道
デハビランド・カナダDASH 7(カナダ)
De Havilland Canada DASH 7
その21
ソ連崩壊の道連れになった、初のワイドボディ旅客機
イリューシンIl-86/Il-96(旧ソ連)
ILYUSHIN Il-86/Il-96
その22
北欧発、高品質の秀作もタイミングが悪いとこうなった
サーブ2000(スウェーデン)
SAAB 2000
その23
名門フォッカーの息の根を止めた、逆ストレッチの落とし穴
フォッカー70(オランダ)
Fokker70