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未完の計画機 2

未完の計画機 2

VTOL機の墓標

浜田一穂

出版社:
イカロス出版
判型:
A5判
ページ数:
338ページ
発行日:
2016/01/25 
発売日:
2016/01/25 

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月刊Jウイングで10年以上のロングランを続ける浜田一穂の人気の連載「未完の計画機」、待望の単行本化第2弾!
VTOL機の開発と挫折とその成果が、膨大な資料と深い洞察力に裏付けられた「22の真実の物語」としてまとめられた338ページ。

「VTOLの開発史には無数の墓標が並んでいる」
 これは、連載「未完の計画機」の中で、VTOL機を取り上げるたびに著者が使ってきた表現だ。そしてこの本は、「未完機」の中でも著者が真っ先に1冊にまとめたかったテーマでもある。
「VTOL山の頂上に通ずる道の傍らには、無数の墓標が並んでいる。(中略)山の頂上に立って実用化を勝ち取ったVTOLはこれまでのところハリアーの系列が最初で、あとはF-35BライトニングⅡとV-22オスプリーの系列くらいしかない。Yak-38“フォージャー”はなんとか山頂に立ったようだったが、気が付いたらいなくなっていた。
 他のVTOL計画はすべて途中で挫折して、登山道の脇に葬られた。(中略)
 VTOL山の登山道は無数にあり、登山者は各自が最適と思う登山道を登り出す。大勢が登る広い道もあれば、登山者が自分で踏み分けて作る道もある。途中で枝分かれしていたり、登っていたはずなのにいつのまにか下りになっている道もある。道の先が行き止まりになっていて途方に暮れたりもする。(中略)
 この本はVTOLのケース・スタディの集積でもあるが、読者はこの本からさまざまなVTOL(一部にSTOL)の計画がなにを捨て去って、代わりになにを得ようとしたか、実際にはなにが得られたのか、得られなかったものはなにで、なぜだったのかを学ぶことになろう。」(「VTOLの原理と基本的な問題~前書きにかえて~」より)


<収録内容>
「VTOLの原理と基本的な問題」─前書きにかえて

第1章● 主役になれなかった
ロッキードAH‐56 シャイアン
コンヴェアXFY‐1/ロッキードXFV‐1
ロックウェルXFV‐12
フェアリー・ロートダイン
LTV/ヒラー/ライアンXC‐142
ドルニエDo31
EWR VJ101C
ベルD‐188

第2章● 可能性の追求
ライアンX‐13 ヴァーティジェット
SNECMA コレオプテール
フライング・プラットフォーム
カーモフKa‐22 ヴィントクルィル
カナデアCL84 ダイナヴァート
ZELL(ゼロ距離射出)
ブリストル・シドリー ペガサス
ジャック・フロストとアヴロ・カナダの円盤機

第3章● 実らなかった執念
チャールズ・ジマーマンとチャンス・ヴォートV‐173/XF5U
アレクサンダー・リピッシュとエアロダイン
フランク・ピーアセッキと複合ヘリコプター
マリオ・グェリエーリ/ロバート・リクテンとトランセンデンタル1‐G
エドワード・ヴァンダーリップとヴァンガード・オムニプレイン
エドマンド・ドーク/ノーマン・ネルスンとVZ‐4