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日本のブドウ ハンドブック

日本のブドウ ハンドブック

ワイン用から生食用まで完全網羅した はじめてのブドウ事典

植原宣紘 山本博

出版社:
イカロス出版
判型:
A5判
ページ数:
264ページ
発売日:
2015/07/24 

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ブドウほど歴史が古く、世界中で栽培され、多様な品種が存在する果樹はない。 日本では優れた育種家の手によって世界に冠たる生食用ブドウが次々に生み出されている。それらはまさに、芸術品の域に達した宝石のような果実だ。 そして、日本の風土に合った栽培が工夫された結果、優れたワインの原料となるブドウの栽培が広がり、それによって造られる日本ワインは今、大きな注目を浴びている。
このブドウという素晴らしい果実の出自や歴史、品種の特性や栽培、育種という技術者のロマンあふれる仕事まで、日本のブドウを語り尽くしたのが本書である。 本書を読めば、ブドウの新しい扉が開かれる!

日本のブドウ ハンドブック|植原宣紘|山本博|イカロス出版


第一部
ワイン用ブドウ

第1章 ブドウの歴史
1 紀元前から始まったブドウ栽培とワイン造り
2 古事記にも登場する日本のブドウ
3 明治政府が推進したブドウ栽培
東京の育種場
北海道開拓使
山梨勧業場
兵庫県播州葡萄園
小沢喜平
4 日本における輸入ブドウの品種とその交配
明治大正期の初期外国品種
交配品種の激増
5 日本における輸入品種(現状の総括)
ワイン専用品種の黎明期
大手の取り組み
個人ワイナリーの取り組み
冷涼な北海道ならではの品種
6 山ブドウ

第2章 ワイン用ブドウの現状

第3章 ワイン用ブドウの栽培
1 ブドウ畑の四季
2 ブドウの仕立て方式
3 ブドウの病虫害
害虫
病気

第4章 ワイン用ブドウ品種
1 ブドウ樹の系譜・分類
2 台木
3 ヴアラエタル・システムの普及
4 代表的なワイン用ブドウ品種
赤品種(ロゼを含む)
白品種

第2部
生食用ブドウ
第1章
生食用ブドウの歴史
1 日本人とブドウの生食
2 ワイン用の挫折を経て始まった生食用ブドウ栽培
3 民間育種家が牽引した生食用ブドウ栽培と新品種の開発
4 次々に革新が進んだ生食用ブドウ栽培
5 世界に誇る生食用ブドウ栽培とその将来展望

第2章
栽培特性からみた品種群
1 ブドウ品種の血すじ
2 初期の日本のブドウ品種
3 欧州系のワイン用品種
4 生食用ブドウ品種群
5 シャインマスカットの人気上昇
COLUMN 知っていたい品種「ネヘレスコール」
日本の主要品種
6 代表的な生食用ブドウ品種

第3章
ブドウの育種
1 味の競争時代
2 父・植原正蔵の想い出
3 「甲斐路」の誕生
4 ロザリオビアンコの話
5 「シャインマスカット」の登場
6 育種の課題

第4章
ブドウの栽培と問題点
1 ブドウを栽培することの意義
2 垣根仕立てと棚仕立て
3 空枝はどう管理するか
4 裂果について
5 べと病(露菌病)
6 フィロキセラ
7 台木の重要性
台木はなぜ必要性か
台木が穂木品種に及ぼす影響
土壌適応性
8 台木品種の動向
日本での台木普及
欧米の事情
フィロキセラBの登場
9 台木の選び方
10 遺伝子について
11 農薬・有機農法
12 ブドウの渋味
13 ブドウの寿命

第3部
Essay ブドウ棚の下で

はじめに 植原宣紘という人
カロリー制限
「偉大な原産種」の国
「甲斐路」の古木
赤いマスカット
種なしブドウの人気
1本に1房
ゲノム育種法の行方
新品種の広がり
期待膨らむ新品種
発展は育種にあり
待望の新品種
世界最南端の同志
中国の急成長
中国の育種家
不況知らずの芸術品
賢人の言葉
大転換の予感
雨降って地固まる
赤い新芽
心を込めた「房洗い」
緑枝接ぎの日々
粒抜きの苦労
厄介な「カスリ症」
食習慣の中の果物

あとがき